はじめての徳島空港で最初に迎えてくれたのは、微動だにしないのに躍動感があふれている阿波おどりダンサーズのみなさんでした。
相当躍動しています。
目的は新にんじん。
この時期のにんじんは、実は徳島がメイン。
正直なところ、徳島について知っていることはほとんどありませんでした。
阿波踊りと鳴門金時と鳴門の渦潮と鳴門のわかめとアンジェラ・アキと板東英二と楽天の藤田、以上、という感じでしたすみません。
農協の事務所に着くなり、事前にお願いしていた僕のリクエストにお応えいただき、新にんじんメニューが準備されていました。
にんじんの炊き込みご飯。
はじめて食べましたが美味しかった。こちらではわりとスタンダードなのだそうです。
にんじんのスープはとても上品でした。
さっそく畑に向かいました。
徳島のにんじんの作り方はちょっと特殊。
ます、この大型のトンネル。
トンネルというと、もっと小さいものをイメージしていましたが、これはかなり大きい。
ん?
穴が開いている。
これは、気温が高くなってくるに従って開けるのだそうです。
このトンネル、1年毎の使い捨てなのです。
なぜこのトンネルを使うのか聞きました。
その理由は、徹底して土に「水を吸わせない」こと。
ここの土は雨を吸うとしまってしまう(固まってしまう)のだそうです。
だからできるだけ水を吸わせないのだそうです。
じゃあ水やりはどうしているんですか?
しないよ。
え?まったく?
うん、まったく。
そうなんです。徳島のにんじんは、水やりをしない。
むしろ徹底して排水をする。
トンネルとトンネルの間の溝は、排水のための溝。
ここの畑では電動のポンプで水がたまったら自動的に排水する装置まで完備していました。
驚きました。
トンネルの穴からカメラだけ入れて中を撮影。
にんじんがびっしりです。
甘い。
柔らかい。
今まで新にんじんについては、新にんじんというけれど普通の人参だよ、と教えられていました。
でも、全然違う。
大変申し訳無いのですが、事務所でいただいたメニューもかなりおいしかったのですが、生のにんじんが一番でした。
理屈としては、水を切って育てるフルーツトマトと似たようなものらしいです。
新にんじんがにんじんスティックやにんじんジュースにむいているということがよーく分かりました。
部会長の岡本さん。
どんな質問にも丁寧に答えてくれました。
今回の徳島訪問では、いろんなことが分かりました。
改めて、産地に来ることの大切さと面白さを知った気がしました。
その土地その土地で、いろんな考え方や価値観があるんだなぁと思ったりもしました。
迎えてくださった皆さん、同行いただいたみなさん、ありがとうございました。
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