2013年4月30日火曜日

アメーラルビンズ


アメーラルビンズ。

ずっと前に東京駅で見つけて、オシャレさと小ささとお値段に驚いて、食べてやっぱり驚いたトマトです。

このトマトは各市場に割り当てがあるようで、欲しがっても欲しい分だけは手に入らない、そんなトマトです。

ルビンズがいいんじゃないって言うから、そうだねって話になりました。

ゆるい思いつきは何かの布石かもしれませんん。

まあたいていは思いつきのまま忘れてしまいますが、そんな何でもないことの積み重ねが、後で思い出した時に手触りのある日常となるような気がします。

だから書いてみました。



2013年4月28日日曜日

ロードショーのあのメロディ

音楽を聞くと、その時の状況や、その時の気持ちが一気によみがえります。

今日もそうでした。

1年ぶりのライブでした。

去年聞いた時よりも、穏やかな心持ちです。

音楽はいいなぁ。

2013年4月27日土曜日

人生という名の列車

福島での作業が強風のため早く終わったので(と言っても僕はほとんど何もしていませんが)、その帰り足で、古川へ伯父のお見舞いに行きました。

父の兄なのですが、病室の扉を開けて久しぶりに顔を合わせた時、父親に似ているなぁと思いました。

元気そうで安心しました。

伯父は農業委員で、僕のお世話になっている産地の人と一緒ということもあり、そんな話に花が咲きました。

悪いことは出来ません。


病院を出て実家に寄りました。

成り行きで珍しく一人で泊まることにしました。

実家の近所にある居酒屋に両親と3人で行きました。

このパターンは初めてだ。

帰宅して、深夜2時頃まで、居間のソファに寝そべって、他愛もないことを父と話をしました。主に父が百貨店に勤めていた頃のことを聞きました。母は先に寝ました。

初めて聞く話や、初めて知ることがあり、面白かった。


僕が今いろいろと思い悩み(あまり悩んでいませんが)、考えているようなことは、父も今の僕と同じ年齢だった頃に通ってきた道だということが分かりました。

僕はそのころ小学校から中学校に上がる頃。

そうだったのか、当然だけど自分のことだけしか考えていなかったけれど、父親には父親の人生があったのだなぁ、なんて話を聞きながらしみじみ感じました。

生きていく中で大切なことは、構えたり準備してきた話の中にではなく、案外こんな真夜中の雑談にあるのかもしれないなぁと思いました。


いつしか大人になり分かったことは
大人もみんな迷っていたんだということ
拝啓 先生 あの頃 あなたも迷っていたんですね
前略 父さん母さん あなたたちもこの風に吹かれていたんだと 
この向かい風に立ち向かっていたんだと
遅まきながら知った気がした
(人生という名の列車)




梨の花


産直センターふくしまの阿部さんの梨の花です。

今日は梨の受粉作業のお手伝いで、大人子ども25名くらいでこちらへお邪魔しました。

僕も朝から参加する予定だったのですが、午前中に小学校の授業参観があり、午後から合流しました。

ところが、阿部さんの畑へ着いたら、今日は風が強いからということで、受粉作業は午前中で終わってしまっていました。

さらには、次の作業となった梨の樹皮を削る除染作業も、あんまり風が強すぎるので予定より1時間早く終了することになっていて、もうまもなく終わってしまう、そんなタイミングの到着でした。

朝から来ていたみんなは慣れた手つきでした。

これ以上ないほど、完全に乗り遅れました。。。


1本、それも幹だけですが、除染作業をさせてもらいました。
樹皮をガリガリ削ると、下から茶色い幹があらわれる。

これを全部人の力でやるのは大変だ。

それも幹だけじゃなく、棚になっている木も全部。広大な畑全部。

僕はたったの1本、たったの10分だけだったから、とても何かしたような顔は出来ません出来ません出来ません。。。。


梨の受粉作業は、ここ2~3日で終わってしまうそうです。

1年間のこの瞬間で決まってしまうとは。。。

もう今年の受粉作業のお手伝いは出来ないけれど、他のことで何か次の機会にまた来たいと思います。

その時は、ちゃんと最初から参加したいと思います。

2013年4月26日金曜日

会いにゆきます。2

今日は県内でも、北の方へ会いにいきました。

最年少の28歳、青木さん。トマトを作っています。
こう見えて、新婚さんです。

高校生の時のちょとした寄り道で出会った夢を、今も抱いてました。

山村さんご夫妻。ブロッコリーを作っています。

家が向かいで、同い年で、幼馴染でご夫婦です。
それだけで甘酸っぱい感じです。

木村さん。おなじみです。
若い人たちを集めて学習会を開き、後継者育成の音頭をとっています。

今日あった若い方々はみんな木村さんの「塾生」でした。

武田さん一家。ブロッコリーやみず菜、スナックエンドウなどいろいろ作っています。

お母さんによると、娘さんたちはもはやお手伝いではなく、大きな大きな主戦力だそうです。
主戦力って、すごいよなぁ。頼もしいです。

このへんでぐっと年齢とキャリアを上げてみて、相澤さん、佐々木さん、川岸さん。

ブルームきゅうりを作るのは20年ぶりだったそう。これがほんとのきゅうりの味だなって思ったよ、うちのばんばが漬物したら全然ちがうって言っでだー、とみんな口々に言っていました。
味、柔らかさ、漬かり具合、ぜんぜん違うって。
楽しみです。

しいたけ屋さんの荒川さんと佐々木さん。

偶然に偶然が重なって、気がついたら今しいたけを作っていました、と言っていました。
きっかけは震災だったそうです。

実は若いころははとってもやんちゃだったそうです。
どんな風にやんちゃだったかは、聞いていません。

玉ねぎ、スナックえんどうをつくっている高泉さんと小学校3年生の幸太くん。

前に会ったときは。
こんなに小さかった(真ん中)。
でも笑顔は一緒でした。

本日最後のイケメンはじゃがいも部会長の黒澤さん。

2月に彼と初めて会って話をした時から、「今年は県内のみんなに会いにゆこう」と決めたのでした。

あの日の約束通りやって来ましたよ。


すべては、「約束の積み重ね」と、「偶然」なんだな、と思います。

約束は1つずつ、でもアクティブに、果たしていこうと思っています。

まだまだ始まったばかりです。

2013年4月25日木曜日

あの日の寄せ書き


今日は月に一度の委員会。

東松島グリーンタウン矢本のひまわり集会所は、今日も明るさまんてんでした。

壁を見ると、今までのいろんな人達からの寄せ書きが。

よく見ると。

ちゃんと飾ってありました。

JAきたみらいのみなさんが寄せてくれた、あの日の寄せ書きが。


嬉しくなって、思わず写真を撮ってしまいました。

思い出話に花が咲きました。

おまけに、みんなも笑顔で写ってくれました。

また来てね!って言ってましたよ。

ホント、嬉しいよなあ。

自分のことみたいに嬉しかったです。


JAきたみらいのみなさん。

そちらの桜はまだしばらく先でしょうかね。

ここではまだもう少し見られそうです。

ひまわり集会所のみんなは、相変わらず最高に元気ですよ。


2013年4月24日水曜日

葉わさび


葉わさび。

うまい。

ハートランドがまたうまい。

いろんなモヤモヤも、じんわりほぐれていくようです。

ぼーっとするのもいいし、知らない人と話をするのもまたいい。

次に何にしようか黒板を見ながら考えるものまたいい。

歩いて帰るのも、時々ならいい。

時間がいろんなことを和らげてくれる、そういうこともあると思います。

そんな夜があってもいいのです。

2013年4月21日日曜日

雪桜とさつきはっさく

すぐ近所の「桜の水辺」公園。

4月21日なのに、桜が満開なのに、大雪です。


朝、レンタルCDを返しにちょっとそこまで出かけようと玄関を開けて、何がなんだかよく分かりませんでした。

普段この時期にこんな量の雪なんて降らないから。

車の屋根には10cmくらいは積もっていました。

なんでも、仙台での4月下旬の積雪は66年ぶり!父の年齢と同じです。おおぅ。

今日は県北にちょっと用事があったのですが、すでに夏タイヤに履き替えた車がそこらじゅうで右往左往していたので、今日は遠出はやめることにしました。

タイヤ交換、まだで良かった。


気温も低いし、雪はしばらく降りそうなので、こんな時は暖かい部屋の中で、静かにさつきはっさくをむくしかありません。
さささのさっとすると。
はい、できあがり。いや、むきあがり。

僕のいちおし果物です。

このさつきはっさくも、今しかないよなぁ。

僕の隣では、娘二人して清見オレンジを覚えたてのスマイルカットで切りまくっています。子ども用包丁でばしばしと。

おかげでテーブルの上はスマイルカットだらけです。

ちゃんと全部食べろよー。


明日も、あさっても、来月も、その時にしか食べられないものに再会して、あーもう1年経ったかー、めぐる季節だなぁーと思います。

そう思うと、季節を告げる果物や野菜に関われることは素敵だなと思うのです。

季節を忘れなくて済むからです。

そして、より豊富に、子どもたちに季節を感じさせてあげられるからです。


今日の雪のように、時々季節は行ったり来たりしますが、まあそんな時もあります。

僕のフルーツボックスには、まだもう少しさつきはっさくと清見オレンジが残っています。

おいしいうちに、さていただきますか。


気がつけば、空はすっかり青空でした。


2013年4月20日土曜日

蔵王サファイヤ


午後、娘のプールの送迎をして帰ってきてから、小なすを漬けました。

おおー、うまい。

初めて漬けた割には上手くいきました。

って、なす漬けの素のおかげですが。

出始めたばかりのハウスの小なす「蔵王サファイヤ」です。

貴重です。


春の茄子、季節じゃないなぁと思うなかれ。

江戸の昔から、なすは促成栽培をしていたのです。

馬糞や麻屑などの有機物の発酵熱で加温し、さらに株のまわりを油脂障子で囲ったのだとか。

徳川家康のお膝元、温暖な駿河の国で熱心だったそうです。

そんな工夫をしたことで、なんと早くなること、正月に収穫出来るものまで出てきたそうな。

こんなに手間をかけた分、高くなるのは当然で、1個1両もしたそうです。ちなみに1両はだいたい10万円くらいだそうで、ひょえーです。

ここから来た言葉が「一富士、二鷹、三なすび」だそうです。

初夢に見るといいもの(=みんな駿河の高いもの)、ということだそうです。


とはいえ、やっぱり季節感は大切。

いくら安くしたからって、春に食べたくなるもの、夏に食べたくなるものってあるようです。

また夏に、なす漬けチャレンジです。

今食べるより、体がおいしく感じるかもしれません。

2013年4月18日木曜日

旬の余韻~明石のいかなご


子どもたちの箸が止まりません。

明石のいかなご。

かなりおいしい。

ひたすらいかなごだけで食べ続ける7歳と10歳の娘たち。

おっ、お茶漬けにもし始めました。

なかなかやるな、教えてないのに。


「くぎ煮」というそうです。

いかなごは足が早いそうで、このくぎ煮は地元でしか作れないそうです。

さらには、各家庭でそれぞれの味があるのだとか。


もうあとちょっとしか残っていません。。

そんな名残惜しさも、「旬の余韻」と言い換えればそれもまたいいもんです。

ごちそうさまでした。

2013年4月17日水曜日

三浦の春~春のリレー

神奈川県三浦市。

ここも春キャベツの大産地です。


昨日は銚子、今日は三浦半島の先っぽ。なかなかですね。

京浜急行の赤い電車で終点の三崎口まで来ました。

くるりの「赤い電車」が頭のなかをずっとぐるぐるまわっていました。


昨日の銚子もそうでしたが、とにかく風が強い、強い。

これじゃあキャベツの中に土くらい入るな。当たり前だな。そう思いました。


ここ三浦は、3月後半から5月に入るくらいまでが春キャベツのシーズン。

ここの春キャベツも品種は「金系201」。

三浦では、金系201を「本春(ほんぱる)」と呼びますが、聞けばそもそもそう呼び始めたのは市場関係者だそうです。

ここでは単純に「春キャベツ」というそうです。

園地を案内してくれた野末さんがしきりに「金系201はぜんぜん違うよー。今が一番おいしい時だねー」なんて言うものだから、ついおねだりして畑でいただきました。

いざ。

ザクっとまずは1/2に切って。
葉と葉の隙間が春キャベツって感じです。

野末さんは、「黄色と緑の境目のところが一番好きだなぁ」というものだから。
もちろんそこをかぶりつきましたよ。
うま~い!

色の変わり目のところは、甘さと柔らかさの両方がいっぱいでした。

初めて食べたわけじゃないのに、こんなにおいしいとは。

もちろん畑で食べると基本的に何でもおいしいですが、そして、家ではこんなふうにがぶりがぶりとかじりつくことはないのですが、そんな色々を差し引いても、うまい。

あーうまい。


僕らにとって大切なことは、心からおいしい!って感じることです。思うことです。惚れ込むことです。

たとえそれが、いろんな環境のデフォルメがあったとしても。

たとえそれが、我ながら前向きに感動してるよなって節があったとしても。

その時の感動が、衝動が、次の行動の源になると僕は思うのです。


疑うことも大切。

素直に感動することも大切。


そう思います。


3月後半の三浦の「金系201」から、ゴールデンウィーク頃に銚子の「金系201」に移っていく。

みんながイメージする、あのふんわり柔らかく甘い、春キャベツのリレーです。


「春」のリレーです。



2013年4月16日火曜日

銚子の春

千葉県銚子。

春キャベツの産地です。

やっぱりあたたかい。


実は、雨が全然降っていなくて、生育が遅れていました。

畑はひび割れていました。

雨が欲しいところです。

ゴールデンウィーク開け頃からが銚子の本番だそうです。


春に出てくるキャベツはみーんな春キャベツ、というわけではありません。

みんなのイメージする葉っぱの柔らかい、ふんわりと巻いたキャベツは、特別ああいう品種があるんです。

「金系201」という品種です。

ここ銚子では、このふわふわの金系201を「丸新(○に新)」の判を押し、春キャベツですよ、と他のキャベツと区別して出荷しています。

聞いたことあったけれどよく分からなかったのですが、今回よーく分かりました。

でもちょっと時間がなくて、食べてそれを感じることが出来ませんでした。残念。

だって、かなり遠いんです。銚子って。

食べるのは明日、三浦での楽しみにとっておきます。


銚子駅前は、醤油の匂いがしました。


2013年4月14日日曜日

一目千本桜


家族で、宮城県の県南、大河原町にある一目千本桜(ひとめせんぼんざくら)を見に行きました。

一目千本桜は川沿いに8.5kmも続く桜並木。

日が長くなったので、夕方でもまだ明るい。

遠く、まだまだ雪が残る蔵王連峰に日が沈み始めました。

やがてとっぷりと日は沈み、夜桜に。

岸辺の車道は桜のトンネルでした。

見上げても桜。

いよいよ、春の始まりです。


2013年4月13日土曜日

ブレーキと、アクセルと、ハンドルと。


縁は異なもの味なもの。

まさにそうです。


今日は思いがけず小学校の先生をしている方とお知り合いになりました。

その先生が言っていた言葉。

1,2年生はブレーキなんです。3,4年生はアクセルなんです。5,6年生はハンドルなんです。


1、2年生は、してはいけないこと、危険なこと、基本的なことを教える期間。

3、4年生は、小学校にも慣れてくる時期だから、どんどん興味を持ったことをやらせる期間。

5、6年生は、覚えたことや気持ちをコントロールすることを教える期間。


同席していた出版社の社長さんはそれを聞いて、会社と一緒だ!と快哉を叫んでいました。

これまた同席していた管理栄養士の方と薬剤師の方と僕とで、なーるほど!!と一緒に強く感心しました。

そして、我が家の新5年生と新2年生に重ねてみたり、自分自身に置き換えてみたりしました。


なんか、広がる感じです。

2013年4月12日金曜日

NZかぼちゃ学習会 in ふくしま ‐sustainable‐


今年1月に高校生15名と一緒に訪問したニュージーランドから、大変お世話になったMattと、生産者のオミーがはるばる福島に来てくれました。

今日はここ福島でNZかぼちゃの学習会があり、組合員さん50名が集まってくれました。

今回の学習会は、「築こう未来プロジェクト」の一環でもありました。
このプロジェクトでNZに行ったふくしまの菅野さんと現地にいる時から話していたことが実現したのでした。


今回のプロジェクトについて。

NZについて。

どうしてNZなのか。

私達がいただいているかぼちゃ「くりゆたか」について。

かぼちゃそのものの可能性について。

生産者の思い。

輸入品だからこそ、伝えたいことがある。

そんな思いを込めた学習会でした。


さて。

やっぱりというか相変わらずというか、準備段階からまあとにかく皆さんかしましいかしましい。
かぼちゃをカットする渡辺さんが危なっかしくて見ていられなかったのか、オミーが一緒に切ってくれていました。

なんか良くわかりませんが超盛り上がっていました。


まずは僕からこのプロジェクトの主旨や、NZでの研修報告をしました。

そして石井さんからは、NZのこと、なんでわざわざNZなのか、くりゆたかにこだわっている理由、調理方法のヒント、おいしいかぼちゃの見分け方などを、
Mattと、
オミーの、
通訳をはさみながら説明してくれました。

石井さんは、ハイテクなスライドと分かりやすい説明でみんなを、
みんなを、
釘付けにしていました。

皆さん、真剣に聞いてくれました。

そして、思った以上に次から次へと質問が飛び交いました。


それがMattやオミーはとても嬉しかったと言ってくれました。

そしてそれに真摯に答えてくれたことがとても嬉しかったと、参加した方がアンケートに書いてくれました。


試食のかぼちゃがまたおいしかった。
蒸しただけでこんなに甘いのかと、いつも煮てばかりの僕はびっくりしました。これからは蒸しだな。決まりだな。

レーズンを入れた茶巾は、オミーも絶賛でした。

オミーもMattも日本に来てかぼちゃの新しい食べ方を仕入れていくそうで、今日は大変勉強になりましたって参加者へお礼を言っていました。


Mattから教えてもらった言葉に「サステイナブル(sustainable)」というのがあります。

「持続可能な」という意味です。


一人では持続しません。


みんなが良くなるように、これからもみんなで続けて行きたいと思います。


「安心して皮まで子どもに出せる事、うれしく思います(一番栄養をとれるので)。生産者や産地が分るという事が今一番大切なことだと思うので、これからも楽しみにしています」(アンケートより)