和歌山県紀ノ川農協には、「産直ジュニア」という言葉があります。
紀ノ川農協は1976年に発足、35年以上の産直の歴史があります。
紀ノ川農協を立ちあげた方々の次の世代が、今主力になってきています。
その世代が「産直ジュニア」。
キウイ部会長の吉岡さんもその一人。
今年もみんなで吉岡さんの畑を訪問しました。
今年は10才になる息子さん、辰樹くんも僕らを迎えてくれました。
僕じゃなくて果物を撮りなよ、と照れながらぶっきらぼうな返事をする辰樹くん。
いかにも10才という感じで、とってもいい。
親子並んでもらってカメラを向けても、左上を見るあたりが、やっぱりいかにも。
彼に、ちょっと聞いてみました。
お父さんの手伝いするの?
しない!
えぇっ?!
将来やるよ!
おおおぉっ!!!
吉岡さんに聞くと、キウイの選果を手伝ってくれているそうです。
目利きは・・・どうかな、と笑うお父さん。
でもやっぱり嬉しそうでした。
柿も作っているけれど、実ははっさくの部会長の岡さん。
彼も産直ジュニア。
僕が柑橘ではっさくが一番好きなんですというと、すっと右手を差し出してきました。
彼もはっさくが大好きなのだそうです。
あの『チラ苦い』のがいいねぇ。
『チラ苦い』?
そう、チラッと苦い感じ。
あぁ~分かる分かる。その感じ。
同い年ということも分かり、一気に意気投合です。
元祖産直世代と、産直ジュニア世代。
作る側はしっかりつながっています。
じゃあ、食べる側は?
旬を知らない。
皮をむくのが面倒。
スイーツのほうがいい。
いろいろあるでしょうが。
食べる側も、つないでいかないといけません。みんなで。
いろんなものを失わないために。
中谷早生柿。
おいしい。
まだまだ暑い日は続きますが、夜の空や虫の声に、チラッと秋も見え隠れしています。
チラ秋です。
紀ノ川農協のみなさん、ありがとうございました。
0 件のコメント:
コメントを投稿