2012年9月29日土曜日

通風採光(つうふうさいこう)

「恥ずかしいことではない。聞かないことがもっと恥ずかしいことだ」

今回、いくつもラ・フランス畑をまわり、何人もの名人とお会いし、つくづく、そう思いました。


今日お会いした、山形県東根市神町のラ・フランス生産者、鈴木拓矢さん。

ギフトや通常企画で今年からお世話になる方です。

鈴木さんが作る果物は、どれも一級品だそうです。

案内してくれた方は、鈴木さんは本当に植物の生理を勉強している。どの果物も作り方が違うのに、みんな美味しく出来るのは、そういうところなんだろうなぁと言っていました。


今年ラ・フランスは不作です。

いろんな理由がありますが、道すがら見たラ・フランス畑の中には、本当に痛々しい(つまり実のなっていない)樹がたくさんありました。
それも、押しなべてみんな小さい。

でも、鈴木さんの畑は、たわわに実っていました。
大きな実もたくさんありました。


「通風採光(つうふうさいこう)」。

鈴木さんから教えていただいた言葉です。


風通しを良くすることで、病気を防ぐ事にもなる。

日当たりを良くすることは何より大切。特にラ・フランスは日当たりが必要な果物で、日照が元気な花芽を作るのだそうです。

元気な花芽が、次の年の実を作る。


こんな不作の年にこそ違いが表れると、いくつも畑を回ることで目で見て分かりました。


でも、分かったとしても、それはほんの触りの、ほんの一部です。

分かったつもりになったら、それでおしまいです。


「恥ずかしいことではない。聞かないことがもっと恥ずかしいことだ」

原田さんがくれた言葉です。

同じように見えて、みんな違う。作り方も、セオリーも、考え方も。


まだまだです。

ありがとうございました。

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