もし、17歳の自分が、目が覚めたら42歳になっていたら、どうしますか。
この物語の主人公は、女子高生。
大雨で中止になった体育祭の夕方、自宅でうたた寝から目覚めると、そこは見知らぬ家の居間だった。ピンポン。家の人が帰ってきた。玄関を開けそこに立っていた少女へ、ここどなたのお宅なんですか?と聞くと、彼女から返ってきた言葉は「お母さん―――何ふざけてるの?」
そんなはじまりのお話です。
14年ぶりに読みました。
あの頃はまだ就職する前でした。
あの頃の僕は、今の僕を到底想像していませんでした。
今、14年後の僕が思い浮かばないように。
主人公が作中、心中で呟く言葉がとても印象的でした。
「昨日という日があったらしい。明日という日があるらしい。だが、私には今がある。」
14年たった今読むとまた違って感じます。
なんて力強い言葉だろうと思います。
これからもずっと読み続けたい一冊です。
明日は愛媛です。
0 件のコメント:
コメントを投稿