2011年1月21日金曜日

家の屋根よりも先にりんごの雪下ろしだよ。

山形県朝日町にある産直りんごの産地、「大谷(おおや)果樹組合」の志藤さんと電話で話をしました。

産地は、今大変な大雪で、りんごの樹の上に(!)1m近く雪が積もり、その重みであちこち枝が折れてしまっているそうです。折れる、というよりは「裂ける」という方が言い当てているようで、幹からいってしまっているようです。

枝が折れると、その枝の実がならないだけではなく、樹全体の栄養のバランスが崩れてしまうと思うんだ。これからどんな影響がでるか不安だね。
こんなに積もるのはないねぇ、今年は雪が多いよ。いい加減早くやんで欲しいよ。家の屋根よりも先にりんごの雪下ろしだよ。

いつも爽やかな志藤さんの声は、僕が電話をしたことに喜んでくれつつも、苦しさとやりきれなさは隠しきれないようでした。
雪に埋もれながら、深く積もった雪にザクザクと足を刺しながら、1本1本りんごの樹の雪下ろしをする志藤さんの姿が浮かびました。
今年の山形は、平年の3倍の降雪だと天気予報で言っていました。


僕たちが産地を訪問するのは、いつもだいたい実がなっているかその少し前の、気候のいい時。だからそれ以外の日常を見ていません。作業も暮らしも。

昨年の5月、志藤さんの畑で、地道な地道な花摘作業をさせてもらったこと思い出します。
1個のりんごが実るまで。
結果だけを重視することで想像することを怠ると、いつか、もののありがたみを感じられなくなってしまうと思います。よく見れば「結果」は、「果が(実を)結ぶ」と書くんですね。


リンゴは何も言わないけれど リンゴの気持ちはよく分かる
(りんごの唄)

僕は、まだまだです。



2 件のコメント:

  1. 生産者皆様の努力には平伏します。
    この大変さが消費者になかなか伝わらないのが残念です。
    共に発信して行きましょう!
    名寄は雪が少なく、春の水不足が今から心配です。

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  2. いしけんさん
    仙台はほとんど雪はありません。山形県はすぐ隣の県なのに全く違います。だから実感が伴いません。山形のことも北海道のことも、今より少しでも自分のことのように思えるようになれれば、ものへの理解もすすむと思います。名寄の風景もすぐに浮かびますが、本当のところはまだまだです。引き続きよろしくお願いします。

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