産地は、今大変な大雪で、りんごの樹の上に(!)1m近く雪が積もり、その重みであちこち枝が折れてしまっているそうです。折れる、というよりは「裂ける」という方が言い当てているようで、幹からいってしまっているようです。
枝が折れると、その枝の実がならないだけではなく、樹全体の栄養のバランスが崩れてしまうと思うんだ。これからどんな影響がでるか不安だね。
こんなに積もるのはないねぇ、今年は雪が多いよ。いい加減早くやんで欲しいよ。家の屋根よりも先にりんごの雪下ろしだよ。
いつも爽やかな志藤さんの声は、僕が電話をしたことに喜んでくれつつも、苦しさとやりきれなさは隠しきれないようでした。
雪に埋もれながら、深く積もった雪にザクザクと足を刺しながら、1本1本りんごの樹の雪下ろしをする志藤さんの姿が浮かびました。
今年の山形は、平年の3倍の降雪だと天気予報で言っていました。
僕たちが産地を訪問するのは、いつもだいたい実がなっているかその少し前の、気候のいい時。だからそれ以外の日常を見ていません。作業も暮らしも。
昨年の5月、志藤さんの畑で、地道な地道な花摘作業をさせてもらったこと思い出します。
1個のりんごが実るまで。
結果だけを重視することで想像することを怠ると、いつか、もののありがたみを感じられなくなってしまうと思います。よく見れば「結果」は、「果が(実を)結ぶ」と書くんですね。
リンゴは何も言わないけれど リンゴの気持ちはよく分かる
(りんごの唄)
僕は、まだまだです。
生産者皆様の努力には平伏します。
返信削除この大変さが消費者になかなか伝わらないのが残念です。
共に発信して行きましょう!
名寄は雪が少なく、春の水不足が今から心配です。
いしけんさん
返信削除仙台はほとんど雪はありません。山形県はすぐ隣の県なのに全く違います。だから実感が伴いません。山形のことも北海道のことも、今より少しでも自分のことのように思えるようになれれば、ものへの理解もすすむと思います。名寄の風景もすぐに浮かびますが、本当のところはまだまだです。引き続きよろしくお願いします。