2011年1月19日水曜日

残念なフルーツパフェ

「嗜好品(しこうひん)」。

広辞苑では、「栄養摂取を目的とせず、香味や刺激を得るための飲食物」とされています。
4大嗜好品、というのがあるそうで、酒、茶、タバコ、コーヒーがそれだそうです。初めて知りました。確かにどれも栄養をとるために飲む、というものはありません。飲みたいから飲む。それだけです。
生きるために絶対に必要なものじゃない。だからといって決して不要じゃない。

嗜好品は、暮らしを(大げさに言えば人生を)豊かにするプラスアルファなのだと思います。


先日愛媛で、行ってみたかったフルーツパーラーへ行きました。
なんでも、こだわりの旬の果物をふんだんに使ったパフェが人気ということだったので、柑橘王国愛媛の人気のパフェにはどんなものがのっているのだろう、当たり前のフルーツではないだろうなぁ、850円のパフェだしなぁ、牛丼3杯分だしなぁ、と、特に甘党でもない僕でも、わくわくしながら行ったのです。

注文した、来た!おおっ!スゴイ量だ!いちごのアイスおいしい!
食べた!食べた。食べた。。。けれど・・・。


・・・少し残念なパフェでした。
(写真はあえてスケッチ風に加工しました)

まず、フルーツが普通のフルーツでした。
パイン、バナナ、グレープフルーツ、スイーティー、マンゴー、オレンジ。
旬か?輸入ばかり。
旬のものはいちごだけ。和梨(晩三吉)、ラ・フランスものってたけれど、確かにおいしかったけれど、旬ではないでしょう。
そして、愛媛産どころか、国産柑橘は一つもありませんでした。

でも、一番残念だったのは、中に入っていた小さく刻まれたメロンでした。
熊本県産のハウスのメロンだったようですが、全然甘くもなく、まるで、大根のような食感でした。。。
高く、貴重なものなのは分かります。でも、こんなんなら、いっそ入れないで欲しかった。普通のみかんが入っていたほうが、これならたぶんずっとおいしかった。


僕は、果物は究極の嗜好品だと思っています。
おいしくて、幸せな気持ちになりたいから食べる。喜んでもらいたいからあげる。ダイエットのために食べたって、おいしくなければ続かない。いつかの青りんご、青みかんがいい例です。
私や奥さんの両親は、孫の喜ぶ顔がみたいから、いつも季節の果物を準備してくれています。さくらんぼ。すいか。メロン。ぶどう。いちご。みかん。

300円でおいしくないみかん10個買うなら、間違いなくおいしい1個300円のりんごを選ぶと思います。
逆に、味も素っ気もない高価なメロンより、安くてもそこそこおいしい普通のみかんの方がきっと喜ばれると思う。

だから、果物で期待を裏切ってしまうと、そのショックは金額以上に大きい。

果物は、暮らしを(大げさに言えば人生を)豊かにするプラスアルファなのだと思います。

850円の授業料で、大切なことを勉強させてもらいました。

 

たわわに実ったはるか。
きっと日本のどこかで笑顔を生むのでしょう。



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