2011年1月26日水曜日

実践なくんば。

ホクレンの吉井さんから、転勤することになりました、とご報告をいただきました。

今までの経験を生かし頑張ります、と力強い決意を聞かせていただきました。

吉井さんと初めてお会いしたのは私が野菜担当になったばかりの頃でした。
20代半ばには見えない落ち着きと、ホクレンで2番目に背が高いという触れ込みには、強烈なインパクトを覚えたものです。背中でLadyを釣る、という話も感動しました。

そして、それから3年、多くの産地さんとのつながりを作っていただきました。成功も失敗もありました。いろんな試みもしてきました。吉井さんの上司に言いにくいこともそこそこしたかもしれません。いやしてません。全然してません。記憶なんてなくしてません。


僕は多くのお取引様に大変恵まれており、みなさんのおかげでどうにか前進してこれたと思っておりますが、そんな中でも吉井さんは自分と歩幅が似ている気がしていました。もっとも、歩みのゆっくりな僕に合わせていただいていたのかも知れませんが。


検証なくんば 実践されず
実践なくんば 証明されず
証明なくんば 信用されず
信用なくんば 尊敬されず

以前、吉井さんが大切にしている言葉だ、と僕に教えてくれた言葉です。
僕はいまだまだ検証でつまずいていますが、いつか、と思っております。

きっと今の吉井さんの視線の先には、次の光が見えていることでしょう。
大変お世話になりました。
そして、引き続きよろしくお願い致します。

2011年1月25日火曜日

2mmの情熱

夜、畜産の田崎商務が豚肉を焼いて試食させてくれました。
柔らかくて美味しい肉でした。


どんな肉なんですか?特別な豚肉なんですか?

いや、肉の厚さの研究をしてたんだよ。
豚肉は薄いほうが柔らかいから人気があるんだけど、薄すぎると焼いたときクシャッとなってしまい薄けりゃいいってもんでもないんだよ。
今日の豚肉は厚さ2mm。どこまで薄くていいのか、2mmは薄過ぎやしないかと思って焼いたんだよ。うん。2mmまではいけるね。(納得顔)


肉の薄さにも流行りがあるんですか?

あるよ。最近は特に薄い肉が人気があるみたいだね。


家でも肉焼くことあるんですか?

けっこう焼くよ。どれくらい脂が出るか、どのくらいフライパンにこびりつくか気になるんだよね。やっぱりやってみないと分からないからね。主婦の気持ちになってみないとね。(照笑)


商品に対する研究心。時流をつかもうとする努力。実際に使う人の立場になって考える。
大ベテランの田崎さんが貪欲にここまでやっている。知識や経験だけに頼らず。すごいと思いました。

知識が増えると、上滑りになって、自分でも知らずに「普通の感覚」からズレてしまうことがあると思います。「知っていること」が邪魔をしないよう、いつでも客観の自分を持っていたい。

誰もいない夜の給湯室でフライパンを洗う田崎さんと話しながら、そう思いました。

2011年1月24日月曜日

クッキー


アシスタントの須藤さんがお土産で持ってきてくれたクッキーです。


愛息子のサッカーの遠征に福島のJビレッジへ同行。
若者たちは素晴らしい頑張りを見せたそうです。
若いっていいね!

20年前を思い出しながら頂きました。
ごちそうさまでした!


あの頃やがて僕らも大人になると思ってたけど
はっきりとした未来は描けずに過ごしていた

校舎の上に広がる5時限目の空
退屈な世界史より風に揺れてる窓の外ずっと見てた

(僕と不良と校庭で)



2011年1月22日土曜日

想像よりも。

想像していた以上でした。

これから2月以降スケジュールが立てこんでおり、1月ももういっぱい、と思っていたのですが、偶然土曜日がぽっかりと空きました。
大谷果樹組合の志藤さんのお話を思い出し、産地の今の状況は今しか見られないんだなぁ、と思ったら、これは今行くしかない、と居ても立ってもいられなくなってしまいました。

昨日(21日)、山形県が5年ぶりに「山形県豪雪対策連絡会議」を設置したということ。行けるところまで行こう、と決め高速に乗りました。

2時間半。無事に着きました。
畑の近くにある施設では、すごいつららが下がっていました。

そして畑は、想像していた以上でした。
何より驚いたのは、畑に入れないこと。当たり前です。畑の積雪は1m50cm以上?もっとありそうでした。私がいる畑は、一度雪下ろしをしているからまだましだよ、と志藤さんは言っていましたが、それでも凄い。
車も人もとても入れないので、畑にはスノーモービルで行き、雪下ろし作業をするそうです。
僕がいる場所からは、折れた樹は見えませんでしたが、見えないだけで、ずいぶん被害が出ているようです。

さっきから降っていた雪は勢いを増してきました。気温もぐんぐん下がってきています。
こんな中で、生産者のみなさんはぽっかり予定が空くような定休日もなく、りんごのために作業をしているんだ。



花咲くころとは全く別の顔です。



りんごの花芽を見つけました。

こんなに寒い中、樹はすでに春に向けて花芽の準備をしていました。



2011年1月21日金曜日

家の屋根よりも先にりんごの雪下ろしだよ。

山形県朝日町にある産直りんごの産地、「大谷(おおや)果樹組合」の志藤さんと電話で話をしました。

産地は、今大変な大雪で、りんごの樹の上に(!)1m近く雪が積もり、その重みであちこち枝が折れてしまっているそうです。折れる、というよりは「裂ける」という方が言い当てているようで、幹からいってしまっているようです。

枝が折れると、その枝の実がならないだけではなく、樹全体の栄養のバランスが崩れてしまうと思うんだ。これからどんな影響がでるか不安だね。
こんなに積もるのはないねぇ、今年は雪が多いよ。いい加減早くやんで欲しいよ。家の屋根よりも先にりんごの雪下ろしだよ。

いつも爽やかな志藤さんの声は、僕が電話をしたことに喜んでくれつつも、苦しさとやりきれなさは隠しきれないようでした。
雪に埋もれながら、深く積もった雪にザクザクと足を刺しながら、1本1本りんごの樹の雪下ろしをする志藤さんの姿が浮かびました。
今年の山形は、平年の3倍の降雪だと天気予報で言っていました。


僕たちが産地を訪問するのは、いつもだいたい実がなっているかその少し前の、気候のいい時。だからそれ以外の日常を見ていません。作業も暮らしも。

昨年の5月、志藤さんの畑で、地道な地道な花摘作業をさせてもらったこと思い出します。
1個のりんごが実るまで。
結果だけを重視することで想像することを怠ると、いつか、もののありがたみを感じられなくなってしまうと思います。よく見れば「結果」は、「果が(実を)結ぶ」と書くんですね。


リンゴは何も言わないけれど リンゴの気持ちはよく分かる
(りんごの唄)

僕は、まだまだです。



2011年1月19日水曜日

残念なフルーツパフェ

「嗜好品(しこうひん)」。

広辞苑では、「栄養摂取を目的とせず、香味や刺激を得るための飲食物」とされています。
4大嗜好品、というのがあるそうで、酒、茶、タバコ、コーヒーがそれだそうです。初めて知りました。確かにどれも栄養をとるために飲む、というものはありません。飲みたいから飲む。それだけです。
生きるために絶対に必要なものじゃない。だからといって決して不要じゃない。

嗜好品は、暮らしを(大げさに言えば人生を)豊かにするプラスアルファなのだと思います。


先日愛媛で、行ってみたかったフルーツパーラーへ行きました。
なんでも、こだわりの旬の果物をふんだんに使ったパフェが人気ということだったので、柑橘王国愛媛の人気のパフェにはどんなものがのっているのだろう、当たり前のフルーツではないだろうなぁ、850円のパフェだしなぁ、牛丼3杯分だしなぁ、と、特に甘党でもない僕でも、わくわくしながら行ったのです。

注文した、来た!おおっ!スゴイ量だ!いちごのアイスおいしい!
食べた!食べた。食べた。。。けれど・・・。


・・・少し残念なパフェでした。
(写真はあえてスケッチ風に加工しました)

まず、フルーツが普通のフルーツでした。
パイン、バナナ、グレープフルーツ、スイーティー、マンゴー、オレンジ。
旬か?輸入ばかり。
旬のものはいちごだけ。和梨(晩三吉)、ラ・フランスものってたけれど、確かにおいしかったけれど、旬ではないでしょう。
そして、愛媛産どころか、国産柑橘は一つもありませんでした。

でも、一番残念だったのは、中に入っていた小さく刻まれたメロンでした。
熊本県産のハウスのメロンだったようですが、全然甘くもなく、まるで、大根のような食感でした。。。
高く、貴重なものなのは分かります。でも、こんなんなら、いっそ入れないで欲しかった。普通のみかんが入っていたほうが、これならたぶんずっとおいしかった。


僕は、果物は究極の嗜好品だと思っています。
おいしくて、幸せな気持ちになりたいから食べる。喜んでもらいたいからあげる。ダイエットのために食べたって、おいしくなければ続かない。いつかの青りんご、青みかんがいい例です。
私や奥さんの両親は、孫の喜ぶ顔がみたいから、いつも季節の果物を準備してくれています。さくらんぼ。すいか。メロン。ぶどう。いちご。みかん。

300円でおいしくないみかん10個買うなら、間違いなくおいしい1個300円のりんごを選ぶと思います。
逆に、味も素っ気もない高価なメロンより、安くてもそこそこおいしい普通のみかんの方がきっと喜ばれると思う。

だから、果物で期待を裏切ってしまうと、そのショックは金額以上に大きい。

果物は、暮らしを(大げさに言えば人生を)豊かにするプラスアルファなのだと思います。

850円の授業料で、大切なことを勉強させてもらいました。

 

たわわに実ったはるか。
きっと日本のどこかで笑顔を生むのでしょう。



2011年1月15日土曜日

つくる理由

朝起きたら雪でした。

豆を煮ることにしました。

今日は金時豆にしました。
産地はJA十勝池田町です。

今朝6時の池田町の気温は-10℃だったようです。
仙台も-4℃まで下がりました。

煮豆は奥さんが大好物なのでたっぷり煮ました。

部屋中、金時豆の香りでいっぱいになりました。
甘さ控えめ、いい感じに仕上がりました。

いつも煮豆を作ると、気づかないうちに減っています。次の日にはすっかりなくなっていることもあります。

自分が食べるよりも、ずっと作りがいがあります。

作ったものをおいしく食べてくれる人がいるということは幸せなことです。

だから、また作ってしまうのです。

2011年1月14日金曜日

スタートライン


とても久しぶりなのに、去年も来ていたような、そんな感じがしました。

JAえひめ中央さんへやってきました。

はるか。はるみ。なつみ。きよみ。せとか。

これら、全部柑橘類の品種名です。
愛媛県の中でも、ここJAえひめ中央さんは多くの柑橘類を作っている柑橘王国なのです。

以前お会いしたときと全く変わらない笑顔で迎えてくださった久保井さん。
とてもいいお話をさせていただきました。
それは、果物の話だけではありません。
肩をもまれて初めて、肩が凝っていたことに気がつく、ということがあります。そんな感じです。

伊予柑について、白石さんから今年の現状、これから訪れるであろう現実の説明を受けました。意外な話でした。伊予柑は今とてもありふれた果物です。でも、そうじゃなくなる時がそんなに遠くない未来にやってくるのではないか。そんな気がしました。貴重品になってみんな騒ぐっていうこと、よくあります。伝統野菜を守ろう。きっとおんなじです。
一番の敵は、異常気象ではない。伊予柑産地として、この果物をどう守っていくか。つないでいくか。そのために今すべきだと思うことを、静かにお話ししてくださいました。

今日見せていただいた園地にはせとか、デコポン、はるか、レモン、甘夏などがありました。
黄色い果実、はるかです。驚くほど酸味が少なく、爽やかでおいしい。

いたって順調に見えました。でも、管内の多くの園地は、春先の低温、夏の極端な猛暑、それに加え12月3日以降の暴風の影響で、大きなダメージを受けている、と案内してくださった山本さんはお話ししてくれました。

 
風の害、鳥獣害、場所によっては霜害を防ぐため、露地のデコポンには一つ一つネットや袋をかけています。もちろん全て全て手作業。大変な手間です。

こんな厳しい状況の中にも関わらず、出来る限りのバックアップをしていただけることになりました。
最後に久保井さんに、これからもどんどん組合員さんの声を集めてください、聞かせてくださいと言われました。

あらためて、これからもよろしくお願い致します。



そうさ チャンスは何度でも いつも君のそばに
(スタートライン)


2011年1月12日水曜日

あれは3年前。

あれは3年前。

いや、今度の3月で4年になります。
あちこち出張へ行っていますが、あんなにいろんなことがあった日はあの日くらいです。

1泊2日の行程で、愛媛は松山、八幡浜を訪問しました。みかんなど柑橘の園地訪問が目的でした。有意義なお話が出来た翌日、同行していただいたお取引様とは別行動で、一人で仙台へ帰る予定でした。飛行機の時間までまだあったので、松山の町をぶらぶらしていると、僕の奥さんから大慌てで電話がかかってきたのです。

「飛行機大丈夫?」
「?」
「テレビで凄いことになってるよ!」
「??」
こちらはいたって平和でした。

よくよく聞いてみると、松山のとなり、高知の高知龍馬空港で胴体着陸があったというではありませんか!ボンバルディア社の飛行機で、車輪が出ず、タッチアンドゴーを繰り返し、結局胴体着陸をした、というニュースで、日本中大騒ぎだったそうです。
松山はへーきへーき、と返事をしつつ松山空港へ到着。自分の乗る伊丹行きの便を時刻表で見ると、なんと!1便を除き、全て運休に。。。緊急点検をするとのことでした。
僕の乗る飛行機は・・・。
飛ぶ!
唯一飛ぶ便が、僕の飛行機でした。ツイてる!

一安心してお土産を選んでいると、見たことのある人が。
おおおっ!大助花子の花子だ!
横を見ると大木こだま・ひびきの二人もいました。チッチキチーです。
同じ飛行機に乗りました。チッチキチーのお二人は結構いい人そうでした。

芸能人に会ったよ・・・って驚いていると、僕を呼ぶ声が。
誰?松山で。産地の人かな?いや、あれ?お、お前は!
なんと、小学校の同級生でした。もちろん小学校は仙台です。
20年ぶりでした。
同じ部活で、よく遊んでました。初めてCDというものを聞いたのは彼の部屋でした。BOØWYのマリオネットでした。

同級生との名刺交換も終え、飛行機は出発。
無事伊丹へ着くと、仙台行きの飛行機は遅れている。30分待ちました。また30分待ちました。さらに待って、、、なんとなんと、欠航になってしまいました。唯一の伊丹行きに乗れたのに。。。
雪で機材が北海道から来れなかったそうです。明日月曜日なのに・・・。すぐに上司に電話し、やむなくホテルを手配。あれから一度も欠航になったことはありません。

空港のフロントでホテルを手配してもらい、空港前のホテルに着きました。が。薄暗い、かなり昭和なビジネスホテルでした。まあ屋根があればいいや。寝られればいいや。そう思いエレベーターを待っていると、ショーウインドウのようなスペースがあり、そこに野球のバットなどが飾られていました。何の気なしに見ていると、なんとなんとなんと。その日最後のサプライズでした。

そこに飾ってあったのは、その夏日本中を熱くした駒大苫小牧の野球部員のバット、ユニフォーム、寄せ書きでした。
その年に楽天イーグルスに入団した田中将大(マーくん)の寄せ書きもありました。
あの、ハンカチ王子と延長再試合になった、1日目最後のボールもありました。
このホテルは、駒大苫小牧野球部の甲子園滞在中の常宿だったのです。


あれから3年と10ヶ月が経ちました。
少しは僕も成長できているでしょうか。停滞しているでしょうか。

明日から、久しぶりに松山へ出張です。
よし。

TAKE OFFです。

2011年1月11日火曜日

彼地への手紙 



雪にうもれている頃と思います。
冬の北海道も素てきと思いますがH21.9.26産地交流会に参加の一人です。初めての北海道も生産者のみなさんとの交流もすばらしかったです。私のできる事、メンバーさん達に体験してきた事を伝えて利用してもらうことと思い、機会あるごとに大いに宣伝しています。
ほんとにほんとに楽しかったです。今大変なことが議論されていますが、みやぎの農協ももちろん生協もTPPへの参加をしないよう運動しています。みなさんの顔を思い浮かべながら私も署名あつめに精出しています。


一昨年開催した、サンネット産直ツアー(北海道美幌一戸農場、JAきたみらい)へ参加してくださった方から、こんな嬉しいメッセージが届きました。
産直玉ねぎのリーフレットについているアンケートに記入していただいたものです。

このメッセージを寄せてくださった方は、JAきたみらいで参加者代表として「宮城へ帰ったら出来るだけ多くの人へ、産地のことを伝え広めます」と最後にお話ししてくださった方でした。お名前で分かりました。

産地の皆さん。覚えていらっしゃいますか。

東北の片隅で、少しずつではありますが、それでもしっかり根張りしています。



2011年1月10日月曜日

田村はまだか

深夜のススキノのバー。
小学校のクラス会三次会で、今年40歳になる男女5人が、大雪で列車が遅れてクラス会に間に合わなかった同級生「田村」を待つ。それぞれがあの頃と、今を思いながら。
いくら待っても田村は来ない。田村はまだか。来いよ、田村。


昔子供だった大人たちを描いた小説「田村はまだか」を読みました。
それぞれの人生の転機や、日常の小さな泡のような出来事が淡々と書かれているのですが、不思議と誰のエピソードにもどこか重なるところがあるのです。読むほどにちくちくする。それでいて清々しい。そんな不思議な本です。

僕も成人式から16年がたちました。
あっという間です。もっとも、諸先輩方からしたらまだまだまだまだヒヨッコでしょうが。
あと4年で40歳。2度目の成人式は何をしているのだろう。そんなことを思いましたが、うまくイメージが出来ませんでした。
でも、今年は何か少し変化があるような気がしています。
久しぶりに、古い友だちに電話をしてみようと思いました。


三十代は大人の十代 青春をくり返すような
時が流れて 家族が増えて 生まれ変わった夢もある
大人になった子供たちはみな 不器用な旅人だけど
誰だって 押入れにしまえぬ想いがあるさ
                      (旅人たちのうた)


2011年1月9日日曜日

シルバニア村のお買い物


午後の予定がぽっかり空いたので、近所にあるアウトレットへ子供達と買い物に行きました。きれいな青空です。

ここのアウトレットは、COACHなどのブランド品からBOSEのスピーカーやおもちゃまでといろいろ充実の店揃いで、わざわざ県外からも来るほどの人気スポットなのですが、僕は初めて行きました。子供達の目的地はたった一つ、「シルバニアファミリー」のアウトレットでした。イギリスやアメリカから直輸入のものもあり、全部お買い得。

もらったばかりのお年玉でお買い物。二人はじゃんじゃんカゴに入れていました。
でも、今日使っていい金額には限りがあります。さあどうする。何を取り、何を諦めるのか。
迷って迷って迷って迷って迷うことなんと2時間!
5歳の妹は訳が分からなくなり泣き出す始末。8歳の姉に楽しいところにきたら泣くんじゃないよ、と慰められつつたしなめられていました。苦渋の決断の末、二人は赤ちゃんの人形や三段ベッドなどを選ぶことにしたようです。子育てをするそうです。

買い物は楽しいです。手に入れたあとを想像するとそれだけで楽しい。迷うことも楽しい。家にかえって箱をあけるワクワク感は何にも代えがたいです。大人も子供もおんなじです。
日常の退屈な買い物でも、少しでもそんな気持ちになれたら、日常もちょっとワクワク出来るんだろうなぁなんて思いながら、2時間みっちりお付き合いしたのでした。

2011年1月7日金曜日

旬をつかむんだ

野菜でも果物でも、その作物が一番おいしくなる時期があるんだよ。
真冬のほうれん草っておいしいでしょう。
旬をつかむんだ。それが大切なんだよ。

遠く札幌からお越しになった田中さんは、繰り返しそのことを口にしていました。

季節が変化して、その季節に人はくらしを合わせてきたのでしょう。
そして、今よりはるかに娯楽の少ない単調な日々の中に、その季節ならではの楽しみを見つけてきたのでしょう。食べるものの中にも、着るものの中にも、飾る花にも。そして、それらを歌に詠んだのでしょう。
ずっとずっと昔から。

今は旬がとても分かりにくい。
異常気象がもはや正常気象となった最近は特にです。
今日組合員さんから「北海道のあまほくかぼちゃは次いつ企画するの?」という問い合わせがありました。基本的に国産のかぼちゃは6月~11月ころまでが出回り時期。販売用としては持つものでもせいぜい12月まで。それ以降は、輸入になります、と伝えたら、かぼちゃは年柄年中国産だと思っていたようで、びっくりしていました。
でも、今はきっとそれが一般的な感覚なんだと思います。だって、僕だってこの仕事についてはじめて意識するようになったのですから。


今日は1月7日。
朝食は七草がゆでした。


旬をつかむんだ。
旬をつかむんだ。
田中さんがくれた言葉が、僕の中でこだましています。

2011年1月4日火曜日

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。
ことしもどうぞよろしくお願い致します。

1月4日仕事始めは、支部での配達応援でした。
閖上(ゆりあげ)、亘理(わたり)という海べりの町を配達しました。

配達担当の中里さんは、1軒1軒丁寧にご挨拶をし、配達をしていました。

配達してちょうど1年になるそうですが、組合員さんととてもよくコミュニケーションが取れていることが分かりました。スーパーのあまりない地域ということもあり、とても頼りにされていました。
1年前にはガンガン吠えていた犬も、すっかり仲良し。彼(彼女?)にもきちんと新年のご挨拶をしていました。とても大切な事です。僕にはガンガン吠えていましたが。


信頼はこうやってじっくり作られているのだなぁと改めて思いました。

久しぶりの配達、夕暮れまでがっちり配達しました。
体にはけっこう厳しかったですが、やっぱり直接組合員さんとお話ができるのは何より楽しいです。特に共同購入の配達担当をしていた自分としては。


1年が始まりました。
でこぼこ道でも、上と前を向いて歩こうと思います。

皆様今年もよろしくお願い致します。