剪定(せんてい)って、枝を切ることだと思っていました。
言葉の意味は正しいのですが、そんなに軽いものではありませんでした。
「バヤ切り5年」という言葉があるそうです。
りんご作りを始めるなら、まずはじめに剪定の名人について、まずは5年間ひたすら「バヤ(切るべき枝)」を切って剪定を覚えなさい、ということだそうです。
切っていい枝、切ってはいけない枝、それを木全体のバランスを見て判断するそうです。木ごと、場所ごと、品種ごと、全部違うそうです。
また、剪定さえ出来れば、とりあえず食ってはいける、とも言われているそうです。
そして、剪定ほど楽しいことはない、とも聞きました。
もし剪定をするな、と言われたら、多くの人はりんご作りをやめてしまうんじゃないか。少なくとも私はやめる。先のことを考えながら、りんごの生理を考え、りんごが育ちやすいようにしてあげる。それくらい剪定って楽しいよ。
そのりんごの先生は、そう楽しそうに言うと、最後に一言、こう付け加えました。
相手の立場になって考える、ということだよ。
その先生とは7年前にたった一度だけ会っていて、「この出会いは将来きっと大切なものになるよ」と言われたのをはっきり覚えています。
僕はその時はピンときませんでしたが、人の縁で今回たまたまお会いすることが出来、また縁の不思議さを感じました。
津軽のりんご畑は、まだまだ優に1mは積雪があります。
雪というのは、上(表面)からだけでなく、下(地面)からも解けていくそうです。地面で微生物たちが活動を始め、地温が上がるからだそうです。
自然はうまくできているんだよ、と教えられました。
ありがとうございました。