2012年2月9日木曜日

さくら


いつまでも種を蒔いていられるわけじゃない。

畑を整地するようになることだってあるかもしれない。

今しか種は蒔けないんだよ。

そんなことを、教えられました。

佐世保の生垣さんは、いつも答えを言わない。

来るたびに、そんな謎かけがたくさん増えていきます。


しんとす駅。

さくらがホームへ入って来ました。

佐賀も雪です。

2012年2月8日水曜日

冬のハウスみかん


JAながさき西海。
ハウスみかんのハウス越し、すぐ近くに針尾送信所の無線塔が見えます。

冬にハウスみかん?

ハウスみかんといったら、普通はみかんのない初夏から夏にかけて出てくる高級果実のイメージです。
でも、今、ハウスみかん?みかん、まだ巷にあるのに。

今の時期みかけるのは、ほとんど「青島」という品種のみかん。
甘くておいしいのですが、11月、12月ころに出回るみかん(早生)とはちょっと食感が違う。内袋が厚く口に残る感じがあります。

今時期はそれしかないからあまり気になりませんが、今、時計を逆戻りさせて、11月12月ころのみかんを食べることが出来たら、きっとその違いに驚くはずです。

けれど、僕の時計では、時間を戻すことがちょっと難しい。
そもそも電池切れてるし。

でも、ここでは、その早生みかんを今食べることが出来るのです。
それも、いろいろ理由ありの。

うっっっ。
あっっっ。
うまい。

ああ、みかんってこの味だ、と思いました。

こないだまで、体の一部がオレンジ色になるんじゃないかしら?というくらいたくさん食べていたみかんなのに、今青島を食べ慣れている舌にとっては、このみかんがとてもとても新鮮でした。
もちろん青島には青島の良さもあるし、どちらもおいしいのですが、このおいしさは、食べれば分る。ああなるほどねって。

この冬のハウスみかんは、普通なら11月、12月に収穫するみかんを、そこでは収穫しないで、ハウスの中で樹にならせたまま越冬させます。より完熟するまで待つのです。

基本的に加温はしません。ハウスは霜や鳥害などから守るためのもの。
だから、ハウスみかんなんだけれど、花が咲く時期も、実が実る時期もみんな露地物といっしょ。ただ収穫時期が2ヶ月以上遅い。

だから、ただでさえおいしい早生のみかんが、もっとおいしくなる。

でも、これ、ただ長くならせているわけじゃない。
ただならせるだけだと、皮が浮いたり、水分が抜けたり、味がぼやけたりと、全然おいしくなくなる。

おいしい状態でこれから出荷出来るのには、いろいろなコツがあるのです。

よけいに長くならせている間に、あんなことしたり、こんなことしたりするのです。
なるほどねぇ。
でも、一番大切なことは、基本中の基本、つまり露地の早生みかんと同じ時期の基本的な作業なのだそうです。

そろそろ出荷の時期です。

ちょっとお高いけれど。
本当のみかん好きに食べて欲しい、そんなみかんです。



2012年2月7日火曜日

同窓会、商談室にて。

山形からの帰り道、わざわざ神戸の原田さんが仙台へ寄ってくれました。

事務所に着くなり、原田さんは携帯で、今別の部署にいる太田さんへ電話を入れていました。

太田さんは、私が今の農産の仕事に就く少し前まで、数十年と農産畑にいらした大大先輩(先輩と呼ぶのはちょっとおこがましいのですが)で、今でも大変お世話になっている方です。

原田さんとは旧知の仲で、今でも連絡を取り合っているそうです。
僕が段取りすべきところ、原田さんが直接太田さんへ電話していて、我ながら情けない。

どこへ行っても名前の挙がる人っているもので、原田さん、太田さん、山形の片桐さん、九州の本川さん、札幌の田中さんはあちこちで名前を耳にします。お二人はそんな存在の方々です。ちなみに青森のO笠原さんの名前も挙がりますが、名前の挙がる意味(ニュアンス)がちょっと違います。


商談室で久しぶりに向きあう二人。

なんと言いますか。

お二人の間に、不思議な空気感がありました。

同窓生のような。戦友のような。

すごいな、と思いました。

これが歴史を作ってきた方々の空気なんだろうなぁ。

今まで会議などでは太田さんと同席することはありましたが、商談室のような場所で社外の方を相手に同席することは初めてでした。ちょっと興奮しました。


僕は内外問わず、たくさんの諸先輩方に、先生に恵まれていると日々感じています。毎日感じています。

自分の成長と、その成長がいずれ誰かの役に立つことが、恩返しになると思っています。

と、頭では分かってはいるのですが。
そう思う都度、今の我が身を振返り、我ながら情けなくもなるのですが。

不束者ですが、これからもよろしくお願いいたします。

明日は長崎です。

2012年2月5日日曜日

ひだまりの果実


いよかん。

あたたかい色です。
なんとなく、ひだまりが似合います。

皮を剥くのが好きなので、ついついむいてしまいます。
でも、実が柔らかすぎて剥いているうちにぐちゃっとなるのはちょっとごめんです。


あるトレンド調査によると、今、果物で人気なのは「食べやすくて」「甘い」ものなのだそうです。

その調査では売れ筋&注目No.1の果物は、「シャインマスカット」という緑皮のぶどう。
「皮ごと食べられて」「種がなく」「おいしい」がその理由。かなりお高いけどね。

2位には「せとか」が入りました。5位が「不知火(デコポン)」。7位「ゆら早生」。10位「肥のあかり」。ゆら早生と肥のあかりは、どちらも極早生みかん。

昔からあるけれど、平核なし柿(庄内柿やおけさ柿の品種)も13位急上昇だそうです。今まで何位か知りませんが。


「食べやすさ」には程遠い、いよかん。
たぶん、圏外なんだろうなぁ。。。
味はいいのになぁ。。。

僕の皮むきの友、その名も「ムッキーちゃん」。

1個350円。いよかん4個とほぼ同じ価格です。
去年、紀ノ川農協で手に入れました。
これで皮むきが一層楽しくなりました。
でもこれ、皮に切れ目を入れるだけで、結局は手で剥くのですが。


剥いたいよかんを、窓際のひだまりに置いてみました。

なんとなく、在りし日の祖母を思い出しました。

そこはかとない哀愁を感じるのは、僕だけでしょうか。


2012年2月4日土曜日

でも、1個300円は、どうでしょうか。


去年仙台駅の近くに出来た「アンパンマンミュージアム」。

買い物スペースや飲食コーナーは入場料もかからないし、おまけにショーも見られるし、小さい子供がいてアンパンマンに親しんだことがあれば、なかなか大人も楽しめる施設でした。


敷地内にジャムおじさんのパン工場(パン屋)があったので行ってみました。

ジャムおじさん仕込みだけあって、本場の顔たちがたくさん置いてありました。

さすがによく出来ていますが、なんとなんと、どれも1個300円。
4人でそれぞれ1つずつ選んだので、しめて1200円也。

・・・。

僕の選んだメロンパンナちゃんは、まあ、おいしかった。まあ普通に。

でも、1200円はちょっとあんまりじゃないのと思いました。
「夢」につけこみ過ぎでしょ、とどこかで感じていました。

ジャムおじさん、あんなに良い人そうなのに、案外したたかだなと思いましたね。
こんなジャムおじさんはイヤだ
普段は見せない、シビアな経営者の一面を垣間見た気がしました。

後で考えてみると、300円がどうというより、(あくまで僕にとって)300円の満足感がなかったのが残念だったんだろうなと思いました。

でも、子ども達が喜んでいたので(そりゃ喜ぶよ)、まあいいですが。

リアルなジャムおじさんのパン工場で、リアルなメロンパンナちゃんをアンパンマンをカレーパンマンをクリームパンダちゃんを買う、ということが一つのイベントであって、パンの値段ではないのだな、と納得することにしました。

でも、それにしたって、ねぇ。

今さらですが、値段って、難しいですね。

2012年2月3日金曜日

ありがとうの傷跡

下の娘と風呂に入っていた時のこと。

手術痕の話しから、彼女が生まれた時の話になりました。

彼女は生まれてすぐに大きな手術をして一命を取り留めました。
僕自身も同じ状態で生まれたので、1才の頃に同じ手術をしていて、傷跡が残っています。
今では医療技術も格段に進歩しているので、彼女の傷跡は僕よりも小さい。でも残ってはいます。

不安いっぱいの母親を産婦人科に残し、救急車で生まれたばかりで目も開いていない娘を抱え、別の病院まで移動したこと。
3人の先生に巡り会い、命を救われたこと。

いい先生と出会って助けられ、たくさんの人に支えられて、今こうして元気にしていられるんだよ。
だからあなたのその手術の痕は、ありがとうの痕なんだよ、と話しました。
僕自身のことを重ねて。

すると娘。

あたしもいつもありがとうっておもっているよ!
だって、ありがとうっておもうと、あかるいきもちになれるから。

親が思っている以上に、子どもは成長しているんだなぁ、わかっているんだなぁ、と思いました。

僕がたくさん聞かされたように、彼女にも、彼女が覚えていないことをこれからゆっくり伝えていきたいと思います。

芯まで温まったのは、いつもより長かった風呂のせいだけではなかったようです。

外は厳しい氷点下。
でも、とても暖かい夜になりました。

2012年2月2日木曜日

また会う理由

いろんな話をしようと。

最近思っていることを話してみようとか。

愚痴、ありそうだからほじくってみようとか。

逆になんかほじくられるのも、それはそれで楽しみだとか。

この前の出張の話をしてみようとか。

誰にも言っていない話を、とっておきの顔で、少し声をひそめて、もったいぶって話そうとか。

昔話に、本当より少しきれいな花を咲かそうとか。

久しぶりに会うからにはと、そんな、いろんな話をしようと思って。

いざ話そうとすると、そんなあれやこれやを、ぽっかりと忘れてしまうものです。

えてして別れた後に思い出したりして。

でも、それがまた会う理由にもなるので、まぁ、良しとしますか。