岩見沢、坂野さんの玉ねぎ畑。
極早生の玉ねぎはもう倒伏していました。
あと1週間もしたら収穫だそうです。
とにかく、今は雨が欲しいそうです。
紫玉ねぎも育っています。
岩見沢はここ2年間、北海道の中でも特に気象状況が厳しい地域でした。
大雨による洪水、長雨、日照不足、酷暑、干ばつ、そして今年の異常な豪雪。
今年の2~3月の大雪では坂野さんのところでも、3.5mあるハウスのてっぺんまで雪が積もったよ、と言っていました。
それでも今年は、今のところ雨は少ないけれども、昨年までに比べたらまだましだそうです。
札幌黄は、病気にも強く収量が多い「F1」(一代交配種)が登場してからは、一気に廃れていった品種です。
畑には「在来」と札が立っていました。
坂野さんは言います。
札幌黄は、加熱するととにかく甘く、とろっと柔らかくなるおいしい玉ねぎ。
でも生だと辛いからね。甘いのは加熱してからの話だよ。
種を作り続けてきた理由?
やっぱり美味しい物を作り続けて、残していきたいからだよね。
カレー、味噌汁、肉じゃが。
この3つのメニューで使ってみて。きっと違いが分かるから。
いろいろ味付けしたりしない、シンプルな料理で生きる玉ねぎだね。
病気に弱いので、この2年間はとてもとても少なかったのですが、このまま天気が良ければ、今年は期待できるようです。
産地には、伝えたいことがさりげなくもたくさん転がっています。
在来種の美味しいものが、量産型の品種に変わって廃れていくんでしょうか。
返信削除在来種とF1種の味の違いを未来の大人たちにうまく伝えられないもどかしさ。
このまま量産型の味が普通の味として伝えられるんだろうか?
と思いつつも在来種拡大に対価を出せないジレンマ。
複雑です。
Byハマのオヂサン
ハマのオヂサンさん
返信削除切ないけれど、廃れるには相応の理由があると思います。
でもそんな中で、残そうという意志に支えられるものには、やはり理由(価値)があるのだと思います。そこには、単なる感傷ではない、れっきとした理由があると思うのです。例えば、他にはない味を持つ、だとか。
その意志を継いで丁寧に伝え続けるのは、私達の役割なのだとも思うのです。