2010年12月15日水曜日

あずきミュージアム

少し前、小豆を煮たことをこの日記に書いたところ、なんと産地であるJA十勝池田町の方が見てくださっていました。

僕の日記を紹介してくださった方に、JA十勝池田町の大塚さんからうれしいご感想が届きました。

「私も、毎年小豆の受け入れが始まると、ひとすくい持ち帰り、必ず煮て食べています。それまでは、男子厨房に入らずではないですが、料理は一切しませんでした。ただ、小豆を煮る時だけは水洗いから、水漬けして煮ます。火にかけた後は、豆を踊らせて皮を破かないように注意して、弱火でことこと時間を掛け、ゆっくり煮ます。椅子を持ち込んで、鍋の中を覗き込んだり、確かに、スローフードですね。ことこと煮る時間、小豆の煮上がりの独特の臭いも、共有できたのだなと感じました」

先日帯広へ出張に行った際、行程で農協の目の前を通ることが分かり、大変唐突で不躾で恐縮なのですがぜひご挨拶だけでもさせて下さい、とお電話をしたところ、快くお会いしてくれました。

日記を見ていただき、感想を頂いただけでも、そして貴重なお時間を頂いただけでも有難いのに、なんととてもとても貴重なお土産まで頂いてしまいました。

それは、「あずきミュージアム」という本でした。

姫路にある世界に初めての小豆の博物館の本でした。


小豆の歴史、種類からゆで方、世界の小豆、栄養素いろいろ。

「古事記」に五穀豊穣のひとつとして小豆と載っていることも知りました。

「干しいも大学」に通ずる、抑えきれない、熱く静かな情熱を感じました。

一つ一つの作物には計り知れないドラマがあって、そのドラマの登場人物は変わっていくけれど、主役であるそれら作物は受け継がれている。
そんなことを思いました。

目の前の小豆はやさしく、おいしい。
でも、今は昨日よりもっとおいしく感じます。
感情移入。
きっと、なんでもそういうものですよね。

大塚さん、ありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。

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