香川県と言ったら何と言ってもうどんで、それ以外に浮かぶものは・・・ウッチャンナンチャンのナンチャンくらいしか思いつかないので、他に何があるかをちょっと見ていたら、善通寺市の名物に「カタパン」というパンがあるそうな。
レタスの畑を見終わって善通寺駅に向かう途中、少し時間があったので、その「カタパン」を売っている「熊岡菓子店」に寄ってみました。
本家かたパンの看板。
創業117年、明治29年からやってるそうです。
この建物は大正2年に建てたのだとか。
まるでその頃からいるんじゃないかというくらい雰囲気にぴったりのおばあちゃんが迎えてくれました。
何やら「カタパン」のなかでも、最も硬いのが「石パン」というパンだそうで、見た目からして全然パンじゃない。
どのくらい硬いか聞いてみると、口にしばらく含んで柔らかくしてから食べるくらい硬いのだそうです。おおぅ。
せっかくなのでそれをいただきました。100g150円でした。味のある秤ではかってくれました。紙袋がまたいい。
お味は。
かたい。。。
歯より硬いかも。。。
でも、いける。
いけるんです。
自分が思っている以上に、大きく「カリリッ!」と音がするのが難ですが、それもまたいいかも。
そして、この上なく素朴な甘さがおいしい。
創業当時は、理想的な軍事食糧として作られ始めたそうで、「兵隊パン」とも呼ばれていたそうです。
すぐ目の前の善通寺が四国八十八箇所霊場の七十五番目の札所ということもあり、勝手にお遍路さんの保存食だと思っていたのですが、どうやら違うようでした。
今の「スイーツ」とは、地球と土星くらいの距離があるほどはるか遠いものですが、どうしてかなんともおいしい。
でも普段から我が家のテーブルの上に置いてあったら、こんなにしみじみ味わわないだろうなぁ。
もしかしたら見向きもしないかもなぁ。
「おいしい」は、甘いとかしょっぱいとか、そういった味覚で感じる「味」だけではなく。
どうやら、いろんな「味わい」があるようです。
「おいしい」は、不思議なものです。
うどん県。それだけじゃない香川県。
なるほどですね。
でも、おみやげにはやっぱりうどんを買って帰りましたけれど。
ごちそうさまでした。
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