2012年11月30日金曜日

-6℃


旭川。

大雪です。

まだ11月です。

真冬用のコートを着てきて良かった。何着ようかかなり迷ったのでした。


何事も経験です。

東川から美瑛を抜けて


思っていることは、そしてそれが相手に伝えたいことならば、思っているだけじゃだめです。

時には口に出したり、言葉にしないまでも表情や行動で伝えたり。

細心の注意を払って、丁寧にすすめなきゃないときもあるでしょう。

そんな行動なしで、伝わらないままいつものように過ごしてしまったら、きっと後悔する。

それも、万が一、万が一取り返しがつかなくなってしまったとしたら、もうその後悔を晴らす機会を永遠に失ってしまったとしたら、これ以上悔しいことはないと思うのです。

人工衛星が軌道からほんのほんのほんの少しだけずれてしまい、長い時間をかけて離れてしまい、もう2度と戻ってこないように。

でも、それぞれがそれぞれにいろんなことを考えて日々を送っているのだから、そんなのは至極当たり前のことです。


だから、会うのです。


人は、人と会わないとだめなんです。

今は、伝える方法はたくさんあるけれど、「連絡」ならそれでもよいけれど。


美瑛に入った頃、木々の間に今日の陽が沈んで行きました。


2012年11月29日木曜日

和田さんの長いも


着くなり、長芋のスライスとペットボトルのお茶が出てきました。

帯広で長芋・ごぼうを作っている和田農園でのことです。


おお、甘い。粘るし。


どうしてそうなるのか、和田さん本人から、沢山お話してくれました。

なんといっても、土作り。

うちは土にお金かけているからね。だからちょっと高いと思うけど、そういうことなんだ。

本当に美味しい物を、体にいいものを食べて欲しいから、お金をかけるべきところにはかけるし、自分が出来る以上の注文も貰わないことにしている。

無理に量を作って味を落としたら、お客さんは離れちゃうからね。

ありがたいことに、毎年たくさん注文をもらっているけれど、全部には応えられない。

お陰様で名前を出して販売してもらっているから、だからこそ品質は、味は落とせない。諸刃の剣ということだよ。

おいしければ買ってもらえる。

そういうことだと思うよ。


和田さんが作っている、長芋と大和芋のいいところを合わせた粘りのすごい長芋「ネバリスター」は、人気沸騰中で、まだ出荷前なのにもう売り切れだそうです。

和田さんが大切にしている言葉「医食同源」。

いつか美味しくて体にいい野菜を食べることで、病院も薬もいらなくなるような、そんな時がくるといいなぁ、と思っているんです。夢だけどね。

掘りあげたばかりの長芋。これから洗浄、選別です。

話の最後に、訪問した僕達3人のペットボトルのお茶が手付かずなのを見て、「本当においしかったんだね。おいしくないとすぐみんなお茶で口を直しちゃうんだ。良かったよ」。

おおぅ、試されていたのか。。。良かった。。。

帰るときにタイミングよく、息子の和田誠さんと会うことが出来ましたので、すかさずパチリ。イケてます。


まだ11月なのにすっかり雪が積もっていて、もう長芋・ごぼうの収穫はおしまい。あとは春掘りにまわします。

いつもより秋掘り(今)が少なそうな感じです。春掘りが始まる4月ころまで、なくなってしまわないように丁寧な販売が必要です。


品質を落とさないために、無理をしない。

ブランドを築いた和田さんの言葉は、とても重く、ずっと胸に残っています。

2012年11月27日火曜日

交流会を終えて

同乗体験&交流会を終えたJAきたみらいの生産者のみなさんから、参加してみての感想をお聞きしました。


「思っていたより、想像していたよりみんな笑顔だったことがとても印象的でした。いい経験をさせてもらいました」(小野さん)

「配達のシステムがよく分かりました。お会いしたみなさんの笑顔が良かった」(須川さん)

「今回の参加者では最年長でしたが、刺激いっぱいでした。勝手ながら自分たちの芋・玉の宣伝をしてきましたが、現地は現在進行形で動いているんだなと感じました」(小沢さん)

「今回の最年少です。いい経験をしました。ありがとうございました」(上杉さん)

「ドライバーさんが、組合員さんとまるで家族のように親しくしゃべっていて、いいなぁ、いい事業だなぁ、人と人とのつながりの事業だなぁと思いました」(菅波さん)

「今回はじめて来ることが出来ましたが、貴重な体験をすることが出来ました。ありがとうございました」(高城さん)

「実際に被災地をまわってみて、同乗した配達ドライバーさんも仮設住宅で暮らしていることを聞き、みんなみんな頑張っているんだなぁ、と強く思いました」(水上さん)

「同乗する配達担当者の名簿を見ていてどの人のトラックに乗ろうか決めるとき、名前からきれいな女性だと思って選んで、実際に朝会ったら男性でした。いい経験をしました」(今野さん)
※「翼さん」という若さ溢れる男性でした。

「おいしいじゃがいも・玉ねぎを作ろうと思いました」(森岡さん)

「女川に連れて行ってもらい、ニュースで見た風景を見てショックを受けました。予想していた以上にみんな元気だったことが印象的でした。私達も胸を張れる商品を作ろうと思いました」(坂本さん)


また来て欲しいし、まだ来たことのない方にも来て欲しいし、こちらからも現場の人間を連れていきたい。

これからも、次へ次へとつなげていきたいと思います。


2012年11月26日月曜日

ようこそ!ようこそ! JAきたみらいトラック同乗&交流会

去年に続き、今年も来てくれました。

JAきたみらいのじゃがいも、玉ねぎの生産者のみなさんです。

総勢14名。

今年は仙台に2泊してくれて、月曜日をフルにいただきました。相当の気合に応えるため、こちらも相当の気合でお迎えしました。

午前中は、石巻地区の配達トラックへ全員バラバラに同乗していただき、直接組合員さん宅を訪問。


トラック同乗では、訪問したお家でみなさんいろんな話が出来たようです。

僕が同行した細川さんのコースは、石巻の中でも津波が直撃した大街道という地区で、家の修繕真っ最中のお宅もありました。玄関の上まで波が来たんだよ、と教えてくれました。

また、まわっている中では、商品お届け終わって、トラックで荷台の整理をしているところまで小雨が降る中わざわざ出てきてくれたお父さん、「私の父の実家が訓子府でねぇ~」と、不思議な縁を喜び合ったりもしました。


午後は、東松島の大塩仮設住宅ひまわり集会所で交流会。


交流会が始まる前から、もうすでに組合員さんと生産者のみなさんで盛り上がっていました。

最初の、今から始まりますの挨拶で思わず「宴もたけなわでございますが、これから交流会を・・・」と言ってしまうほど、何もしなくても場の空気はかなりホットでした。



紙面ですっかりおなじみ、玉ねぎ会長の平田さん。

よどみがない説明は、完璧でした。即興の質問コーナーも完璧でした。
丸投げしてすみません。

じゃがいもの会長得能さん。

急なフリにもめげず丁寧にお話してくれました。
急なフリをしたのはもちろん僕ですすみません。
レシピを紹介してくれた、じゃがいもと玉ねぎを使った得能さんの「得能サンド」、食べたいなぁ。

集会所のみなさんが作ってくれたじゃがいもと玉ねぎとかぼちゃと人参の入ったお味噌汁。

食べながらも、みんなお話に夢中。熱弁をふるっているのはじゃがいも生産者の菅波さん。

レンジでチンしたじゃがいも、玉ねぎをみんなで食べました。

玉ねぎの甘さにみんなびっくりしていました。よしよし。

北海道ではじゃがいもに塩辛のせて食べたりもするんですよと、塩辛も準備しました。

ところが、こちらの意図とは正反対に、真っ先に玉ねぎにのせて食べている人もいました。その人は、次はじゃがいもにものせてみよう、あらおいしわよこれも!なんて言っていました。むしろ玉ねぎに塩辛、新しいかも知れません。

おまけに、わざわざ塩辛まで北海道から持ってきてくれてねぇ。ありがたいねぇ。やっぱり北海道の塩辛はおいしいねぇと絶賛までされました。

あまりに絶賛されるので、すみません、その塩辛は近くの生協さんで買ってきたんです、とは言えなくなってしまいました。

とりあえずおいしくてよかったです。

最後に、生産者のみなさんと、仮設住宅のみなさんとで、色紙の交換。

ひまわり集会所の内海さん、得能さん、平田さん。

生産者のみなさんが書いてきてくれた色紙。

当日、集会所に集まってくれたみなさんが、来てくれた産地の皆さんへ書いてくれた色紙。


午前中の同乗体験から、交流会まで、じゃがいもと玉ねぎと、新たにできたつながりのおかげで、みんなにたくさんの笑顔が生まれました。

今日のこの日のためにご尽力いただいたみなさん、参加して下さった皆さん、ありがとうございました。

これからもよろしくお願いします。






2012年11月25日日曜日

10歳の手紙

明日、長女が10歳の誕生日を迎えます。

一日早く、今日パーティーをしました。

娘から、思いがけず手紙をもらいました。



これ以上のものがこの世界にあるのかな、そんな感じです。



大切な宝物がまた一つ増えました。



きっと、10年、20年後、ずっと先の僕もそう思うはずです。


ありがとう。


2012年11月24日土曜日

冬支度


定禅寺通り、メディアテーク前。

光のページェントの取り付け作業中でした。

今年は12月7日からです。


普段なんとも思っていなくても、誰かと話す中で、ああそうかそうだよなと気がつくことがあります。

今日もそうでした。

言っていることに早く追いつけるようになりたいと思います。

2012年11月21日水曜日

きのこのつどい at ひまわり集会所


僕の担当している委員会で、秋のつどいがありました。

今回はホクトさんにご協力いただき、大盛況でした。


みんな、まるで小学生のように素直に手を上げたり下げたりしていました。


きのこの出汁の飲み比べ。きのこなかなかやるねとみんなきっと思ったはずです。


浅漬け、おいしかったです。


半年以上、ここの東松島大塩の仮設住宅へ通っていますが、僕はまだまだ何も分かっていません。

月に1度、ほんの数時間みなさんと一緒に時間を過ごしています。

みなさん、底抜けに明るいのです。

でも、ほんの時々、言葉の端やふとした表情に、なんとも言えないものを感じることがあります。


寒い冬がそこまで来ています。

2度めの冬です。

僕に何が出来るだろうと、いつも考えていて、答えはよく分かりません。


目に見えるから、見間違うことがある気がしてなりません。

分からないなりに、いつも考えることは止めないようにしようと思います。


ブナピーと生姜のご飯を頂きながら、そんなことを考えていました。

今日、みんなが笑顔になっていたのを見て、やっぱり、ホッとしました。


ひまわり集会所の代表の内海さん。
いつも元気をくれます。

ホクトの日柳さん、黒田さん、そして集会所にお集まりいただいたみなさん、ありがとうございました。

2012年11月20日火曜日

ゆずの香 せりの香

「ちらにが」こと紀ノ川農協のはっさく生産者、岡さんから、ゆずをいただきました。

「ちらにが」とは、以前はっさくの「チラ苦い」感じが堪らないよねと岡さんが言っていたことに由来します。

岡さんのおすすめは、麦焼酎にゆず。

芋焼酎では香りが喧嘩してしまうのでダメなのだそうですなるほどね。

だから試しましたよ。もちろん麦焼酎で。


いいねぇ。あうねぇ。たまんないねぇ。最高だよぅ。

爽やかで清冽なゆずの香りの向こうに、イケメンすぎる岡さんの顔が浮かび、ちょっとちょっと完璧すぎるでしょと、若干憎たらしくなりました。

柿の木の前の岡さん。んー、やっぱりチラ苦い。

頑張っても手の届かないことってあるんです(涙)。


今日はちょっと早めの、今年最初の忘年会で、野菜の美味しい居酒屋さんに行って来ました。

「せり鍋」が最高でした。

香りがおいしい。


そしてやっぱり、せりは根っこがおいしい。


根っこの「ずりずり感」がたまりません。

ちなみに「ずりずり」は歯ごたえです。伝わらないかなぁ。


冬の香り。

四季に感謝です。


岡さん、ゆず、ありがとうございました。

2012年11月18日日曜日

暮色蒼然


伊丹空港から仙台に向かう飛行機の窓から見えた富士山は、まるで浮かんでいるようでした。


「あなたがおいしいと思ったものをやればいいんだよ。それだけだよ」

随分前に真冬の北海道剣淵に行った時、一緒だったならコープの沼澤さんからもらった、シンプルでゆるぎのないアドバイスです。

迷った時にいつも思い出します。

今回久しぶりに会えて良かったです。


帰り道、ちょっと、何だかなぁ、と思ったことがありました。


そんな時は沼澤さんの言葉を思い出します。

そして、自分に自信が持てるその域に達するまで、まだまだ精進だなぁと思うのです。

2012年11月17日土曜日

やわらかいみかんの樹の下で


みかんに集まるのか。

作っている人たちに集まるのか。

原田さんに集まるのか。


遠慮無くばちばち収穫させていただきました。

僕の俄仕込みのハサミ使いで、生産者の川口さんから「日当2000円!」との評価をいただきました。

本当に、本当においしい。

その秘密は、少しだけ知っています。でも秘密です。


僕が今いる事務所の1階の大先輩へ届けるべく、気持ち多めに収穫させて頂いたのですが。

あまりに美味しすぎて。

いつまでたっても口の中からみかんの味がなくならないほど、味が濃いのです。

喉にぐぐぐぐぐ来るほどです。

あまりに美味しすぎて。

どのくらいお土産で渡せるかな。

心は、もうやめだ!やめるんだ!これは太田さんに・・・と思いつつも、顔はあさっての方向を見ていても、手はあまりに正直に伸びてしまうのです。

今のうちに謝っておきますすみません。


現地で、いつもお世話になっている九州の方や、奈良の方と思いがけず合うことが出来ました。


ベクトルが同じ方向を向いているからこそ、みんなが集まるのだなぁと思います。


畑だったり事務所だったりと環境はそれぞれですが。

まだまだ現役の先人達が伝えてくれようとしていることを、言葉にしない部分まで掴み取りたいと思うのです。

僕たちは、まだまだ入り口に入ったばかりです。


2012年11月16日金曜日

城のある町


22:30。

ようやく到着。

JRの駅からまっすぐ、約2kmの道のりを、コロコロを引っ張りながらゆっくり歩きました。

今日の宿は城の目の前です。

町に城があると、なんとなく、目に見えて昔とつながっているような感じがします。


2012年11月12日月曜日

当たり前でしょ北見だもの。

福島でJAきたみらいのじゃがいも、玉ねぎの学習会がありました。

みなさん僕の話を熱心に聞いてくれました。


北見地区はおいしいじゃがいも、玉ねぎが出来るいい環境があって、さらにみんなこんな思いで作っていて、さらにこんなに厳しい選果場で選別までされているんですよ、くんねっぷは「訓子府」って書くんですよ。。。

蒸かしたじゃがいもと、玉ねぎを丸ごとチンして、さあ試食。


「芋の味が濃いね~!」

「玉ねぎ、甘い!すっごい甘いよ!」

みんな大盛り上がり。

目の前のおばちゃんは、隣でおいしいおいしい言っているお友達に、

「当たり前でしょ北見だもの!」

と言っていて、えええ当たり前なのー!知ってたのー!もしかして今の僕の話でそこまで思ったのー!と僕たちがびっくりしてしまいました。

でも、僕も一緒に食べましたがみんなの言うとおり本当においしかった。

やっぱり北見だからね。

当たり前でしょのおばちゃんなんか手づかみでじゃがいも食べてくれて、美味しい顔してくれました。

最高でしょ。

今回の学習会は、今年7月に一緒に北海道へ行った福島の組合員さんからのお誘いで実現しました。

とっても楽しかったです。

やっぱり、いいなぁ、こういうの。


またぜひ声かけて下さいね。


2012年11月11日日曜日

善通寺の石パン


香川県と言ったら何と言ってもうどんで、それ以外に浮かぶものは・・・ウッチャンナンチャンのナンチャンくらいしか思いつかないので、他に何があるかをちょっと見ていたら、善通寺市の名物に「カタパン」というパンがあるそうな。

レタスの畑を見終わって善通寺駅に向かう途中、少し時間があったので、その「カタパン」を売っている「熊岡菓子店」に寄ってみました。


本家かたパンの看板。


創業117年、明治29年からやってるそうです。
この建物は大正2年に建てたのだとか。

まるでその頃からいるんじゃないかというくらい雰囲気にぴったりのおばあちゃんが迎えてくれました。

何やら「カタパン」のなかでも、最も硬いのが「石パン」というパンだそうで、見た目からして全然パンじゃない。

どのくらい硬いか聞いてみると、口にしばらく含んで柔らかくしてから食べるくらい硬いのだそうです。おおぅ。

せっかくなのでそれをいただきました。100g150円でした。味のある秤ではかってくれました。紙袋がまたいい。

お味は。


かたい。。。

歯より硬いかも。。。



でも、いける。

いけるんです。

自分が思っている以上に、大きく「カリリッ!」と音がするのが難ですが、それもまたいいかも。

そして、この上なく素朴な甘さがおいしい。


創業当時は、理想的な軍事食糧として作られ始めたそうで、「兵隊パン」とも呼ばれていたそうです。

すぐ目の前の善通寺が四国八十八箇所霊場の七十五番目の札所ということもあり、勝手にお遍路さんの保存食だと思っていたのですが、どうやら違うようでした。


今の「スイーツ」とは、地球と土星くらいの距離があるほどはるか遠いものですが、どうしてかなんともおいしい。

でも普段から我が家のテーブルの上に置いてあったら、こんなにしみじみ味わわないだろうなぁ。

もしかしたら見向きもしないかもなぁ。


「おいしい」は、甘いとかしょっぱいとか、そういった味覚で感じる「味」だけではなく。

どうやら、いろんな「味わい」があるようです。

「おいしい」は、不思議なものです。


うどん県。それだけじゃない香川県。

なるほどですね。

でも、おみやげにはやっぱりうどんを買って帰りましたけれど。


ごちそうさまでした。

2012年11月10日土曜日

風の子

子どもは風の子、大人は火の子、というらしいです。

子どもは寒い風の吹く中でも元気に遊びまわるけれど、大人は寒さに弱くすぐに火にあたる、という意味だとか。


娘たちの通う小学校で、学芸会がありました。

題して「風の子発表会」。

手のひらに収まるほど小さなビデオカメラで、しっかり撮って来ました。


観覧席にいる僕らに気がつくと小鼻が膨らむ彼女ら。

1年生の次女は、昨年まで幼稚園児だったとは思えないほど、しっかりと小学生になっていました。

体育館中に響くくらい大きな声で、たった一行のセリフを言い切っていました。


アコーディオン担当の4年生の長女は、EXILEの復興ソングの何とかという曲を演奏していました。

いっぱしの顔で指揮者の先生と手元の鍵盤を交互に見ながら、それらしく弾いていました。


ふと、あと4,5年もすれば長女は受験生なんだなぁと思いました。

身近に受験生の子を持つお母さんがいるので、なんとなくぼんやりとそんなことを考えたりしました。


大人にとって4,5年では大した成長はしませんが(人にもよりますが)、子どもは凄いスピードで大人になっていきます。

気持ちはずっと風の子でいて欲しいと思いました。

自分もそうありたいと思ってはいるのですが、気づけばついつい温い火にあたってしまっているのです。





2012年11月9日金曜日

四万十のかおり


つくづく、縁ですなぁと思います。

人のつながりが、僕を四万十川へ導いてくれました。


行き先がはっきりしていていて自分で乗り込んだ列車もあれば、行き先が分からないままなんとなく飛び乗って思いがけない駅に着く列車もあります。

まさにそんな感じです。

例え話ですが。


土星に行けるという大学教授と会ったことがある話。
1年に一度夢に出てくるという昔の恋人の話。
映画技師だった頃の話。
パティシエだった頃の話。
人助けのために学校を少し早めに卒業した話。
藤井フミヤに似ていたとよく言われたけれど奥田民生にもそっくりだねと言われていた若かりし頃の話。
ボクサーでありながら何人もの関取に囲まれて肝をつぶした話。

とても一人の人のエピソードとは思えないほど、いろんな引き出しを持った人っているものです。


自分にはない引き出しを持っている人と会える日々に感謝です。

つながりこそは財産だなぁと思うこの頃です。


四万十川は昔より随分汚れたんですよと聞いていたのですが、上流だったからでしょうか、全くそんなことはありませんでした。

川面に周囲の山並を完璧に映しながらすーっと流れていく四万十の水は、反射した風景に重なるように川底がすっかり見えており、それは、初めて見る透明でした。


風土と人。

ここにもありました。

ありがとうございました。

2012年11月8日木曜日

善通寺の足元で


四国八十八箇所霊場の第七十五番札所でもある「善通寺」がある、善通寺市。


レタスはどうしても傷みやすい。

それが雨の直後なら尚更です。

でも、不安材料は雨だけじゃない。いろいろです。

だから、全箱、出荷前の点検をします。点検だけではなく、格付けもします。

生産者の中から選ばれた、生産者の中の生産者が、その責を負います。

善通寺レタス部会 部会長の安徳さんが今日の検査員でした。

各生産者が自己申告してきたサイズを、感触と感覚で瞬時に判別し、時には1サイズ落とすことだってあります。

聞くと、多くのレタスの出荷前点検は、どうしても抽出検査になりがちなのだそうですが、ここはいつでもどんなに出荷量が増えても、全箱点検にこだわり続けています。

そのため、善通寺のレタスはいつでも品質が安定していると、高評価なのです。


その高評価はブランドとなり、その価値は、他と一緒になってしまうと、悲しいほどぼやけてしまいます。

たとえば。

出荷するダンボールの印一つで、それは変わってしまうのです。


ただ欲しがるだけでは、貧しいのです。


弘法大師の生まれた善通寺の足元で、冬を目指してレタスたちは順調に育っていました。


2012年11月7日水曜日

秋なので。



家からバス停に向かう途中。

完璧な秋です。

バスに揺られて仙台駅へ向かう途中、いろいろと考えていて、大切っぽいことにいろいろ気づいたのに、もう全部ぼんやりしてしまって、あんまり覚えていません。

今日はもう思い出さないと決めました。

今から高松へ向かいます。

2012年11月5日月曜日

氷点下の失敗

失敗をしても、いつもなんとか誰かに助けてもらっていたのだなぁと、氷点下の中でしみじみ思いました。

小さくて大きな失敗をしてしまい、いろんな人に迷惑をかけてしまいました。

ついついいつもの癖で誰かのせいにしてしまうのですが、時々の笑い話ならいいけれど、もうそれもそろそろおしまいです。


今日は一時間氷点下の中で一人黙々と作業をしました。明日もです。


そうか、自分のひとつのミスで、こんなしなくてもよい作業が発生し、それを誰かが黙々とやることになるんだなぁ。


そんなの何を今さら言ってるの、という感じですが、そして頭では分かりきっていることですが、いつしか分からなくなっているのですね。

分からなくなるというか、偉くなっているというか。想像をしなくなるともいえるな。

いかんいかん。


明日もじっくり頭を冷やそうと思います。芯まで。



2012年11月4日日曜日

プレゼント



大切なことやものが増えていく毎日です。

プレゼントは、それと気が付かないうちにもらっていて、もしかしたらこちらから贈ってもいて。

それに気がついた時、じわーっと嬉しくなったり、切なくなったりして、もっと毎日が大切になるような気がするのです。

ありがとう。